社会の最も重要な制度としての計量行政とその実施
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社会基盤であり社会的共通資本の最も重要な制度としての計量行政とその実施
社会基盤であり社会的共通資本の最も重要な制度としての計量行政とその実施
写真はエゾアザミの蜜を吸うヒョウモンチョウ。霧ケ峰高原 八島湿原で2025年7月11日撮影。
(タイトル)
社会基盤であり社会的共通資本の最も重要な制度としての計量行政とその実施
(本文)
計量行政における都道府県と特定市の最も大きな事業であるハカリの定期検査業務の実情を調査するために、当該行政機関のホームページに記載の行政内容に当たった。行政機関と指定定期検査機関の双方のホームページに記載の内容から、指定定期検査機関の運営の実情が明らかになった。調査の途中でもある程度のことは判ったが、それぞれの地方公共団体の実情や特性が現れている部分も多い。
ハカリは昭和42年(1967年)から定期検査が有料性になった。取引証明に用いられるハカリの検定の責務がユーザー側にあるというユーザー検定制度に法制度が変わったことに由来する。経年変化や劣化が否めない計量器については性能の確認が必須であり、ハカリはその性能の確認を主として器差検査として実施しており、検査周期は二年である。周期が到来するまでの間でもハカリが必要な性能を確保していることの責任は使用者にある。計量の作業前に分銅を載せるなどして正常に作動しているか積極的に確認をしたい。動作に異常があるハカリは定期検査機関が満了していなくても使用してはならないのは当然のことである。
都道府県のハカリの定期検査業務を調べているとそれぞれに少しずつではあるけれども違いがあることが見えた。特定市でありながらでも計量行政の事務の内容が確認できないところもあった。それらは県や計量協会ほかのホームページの業務の説明を通じて確認する方法を採っている。特定市の名前と計量行政の二つのキーワードでAIによる表記がでてきてもその一次資料としての文章が見つからない事例もあった。ハカリの定期検査を指定定期検査機関に一任してしまう当該特定市の職員の意識から計量行政が薄れがちになる。福島県の白河市は特定市であった定期検査業務を含めた計量の特定市の業務を何年も実施していないと事例が発覚している。福島県は白河市の特定市を返上させて県の直轄で計量行政をすることになった。
計量行政の担当者が減り、併任の業務になることが続くと計量行政への意識が低下する。民間活力という言葉を使って行政を事実上外部に委託して職員とその業務の費用を浮かせることができるという考え方には計量行政の場合には当該秘宝公共団体の行政知識と総合能力を低下させるという不都合がある。
この調査を通じて都道府県ならびに特定市の計量行政と計量協会の事業運営の様子と代検査計量士とその組織の実情がかなりの程度見えた。そうした意味で本調査資料は計量関係者に幾分かは利用いただける資料としての体をなしていると考える。
調査を通じて確認できたのは都道府県ならびに特定市などによる計量行政は行政機構にしっかりと組み込まれ確実に実行されていることである。生活基盤、社会基盤、ビジネス基盤として計量制度と計量行政が機能しているが欠かせない。消費者と販売者、ビジネスの当事者同士の取引、社会における環境計測の確かさなど証明の信頼が確保されるためには法制度と行政制度としての計量行政が機能していることが前提である。より精密な計測は科学技術の発展と不可分である。計測の標準分野における精密さの向上と科学と産業の発展は密接に結びついている。
社会的共通資本という考え方が社会に広がっており、社会全体の共有財産としての社会的共通資本は個人や団体の独占や私的な利用が制限されるという共通認識となっている。教育や医療制度は労働力の質を高める。安定した金融システムは経済活動を活発にする。地味で目立たない計量制度とその行政活動はもっとも基礎的な社会基盤であり社会的共通資本の代表例である。地方議員などが得票のために福祉分野に手厚い行政費用を当てるように行動する状況下にあって地方計量行政の後退をさせないためにも社会基盤であり社会的共通資本の最も重要な制度が計量行政であることを説くものである。
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